3 快適な室内環境と省エネを考慮した設備の選択
断熱住宅をより快適に過ごすためには、「気密」「排気」「暖房」のバランスを考え、
快適な室内環境と省エネを考慮した設備の選択が必要です。
■ すき間から逃げる熱を防ぐ
穴の開いたコートでは意味がないように、高断熱化された住宅では、わずかのすき間から逃げる熱も見逃せません。■ 部屋の中で天井と床の上下温度差が生じないようにする
通常の石油ストーブやファンヒーターのように、燃料ガスをそのまま室内に出してしまう器具はやめて下さい。 室内空気が汚染されると同時に結露が発生し、カビ・ダニの発生の原因にもなります。人の健康にも大きく左右してしまいます。 スマイルハウス T u t t i は、住む人の快適さを考えて 、蓄熱式床暖房や輻射熱、放射熱を利用したシステムを採用しています。 熱源から送られる温水によって、強制的にかきまわすことなく、放射ともに建物全体を快適な室温に保ちます。 耳鳴りや運転音、振動、ニオイ、温風によるホコリなどの心配もありません。■ 計画換気を行う
① 気密と計画換気の関係計画換気とは空気の入り口と出口を明確にし、建材や家具、日用品などから放散される揮発性有機化合(VOC)を排出し、 汚染空気と必要な新鮮空気を入れ換えることです。すき間だらけの住宅では室内の空気は外部との温度差や風によって、勝手に入れ替わってしまいます。 断熱住宅で、有効な換気を行うには換気経路を明確にした上で、建物の気密性を確保します。
② 換気の種類
計画換気は換気扇や送風機を用いる換気方法です。
給気と排気を機材によって行うため安定した換気量が確保されます。換気計画の流れを把握し、冷暖房機能付のセントラル空調システムが主流になると思います。
給気のみの機械で行います。室内が外より高圧力になるため外部の空気の流入の心配がなくなります。病院などで採用されています。
排気のみ機械で行います。一般住宅で採用されています。外部より低圧になるため外部から流入しやすくなり、住宅ではこの特徴を生かし、台所、トイレ、浴室など空気が汚れやすい空間で用いられます。